小林克也 Music Machine Go! Go!

クィーン/ラジオ・ガ・ガ(小林克也訳)
 
僕はいつも一人でラジオの明かりを見ていた
十代の頃、夜はラジオが僕の友だちだった
ラジオに教わり、大人になった
昔のすごい人たちを聞かしてくれたね
突然の生放送で昔、宇宙人の攻撃の実況放送をしたよね
ラジオで笑って、ラジオで泣いた
ラジオを聞いてて、空も飛べると思った
ラジオ、ラジオ、お願いだから、ただのBGMにならないで
ラジオ、若い子の車のデートのお飾りにならないで
若い連中はわかってない
若い連中はどうでもいいんだよ
なきゃないで、またラジオがないって騒ぐけど
昔はラジオが時代をつくった
ラジオにパワーがあった
これからなんだよ、ラジオ
 
それなのに、ラジオがおかしい
ラジオが子どもっぽい
ラジオがくだらない
ラジオがどうのこうの
そんなんばっかり
ラジオ、何かいいことないの
忘れないで、ラジオが大好きな男がここに一人
 
みんなテレビで映画をみる
テレビでミュージックビデオをみる
テレビにスターたちがでる
みんな、テレビ漬けだ
最近、耳の力を使ってないと思わない
音楽も変わってしまったのかな
昔からの唯一の友達を忘れたのかな
昔、何でもラジオに頼ったよね
がんばるんだよ、ラジオ
もう、テレビばっかり見て、見ることにうんざりしたら
また、きっと帰ってくるんだから
昔はラジオが時代をつくった
ラジオがパワーだった
これからなんだよ、ラジオ
ラジオ、何かいいことないの
そして、忘れないでね ラジオが大好きな人間がここにいることを