小林克也 Music Machine Go! Go!

ザ・ビートルズ/フール・オン・ザ・ヒル小林克也訳)
 
来る日も来る日も丘の上にただ一人
その男はバカっぽい薄笑いを浮かべている
じっとしていてまったく動かない
誰も彼のことを気にかけない
だって、馬鹿だもの
そして、彼は誰にも答えようとはしない
しかし、丘の上のそのバカは太陽が沈むのをじっと見ている
頭のなかの目で見ているのだ
世界が回っていくのを見ている
ぐるぐる回っていくのを
 
彼の頭は雲の中
千の声を持つ男
みんなに聞こえる大きな声をもつ男
大きな音を立てている
でも、みんな決して彼のことを聞こうともしない
みんな彼のことを嫌っている
みんな彼が何をしたがっているのかよく知っている
でも、彼は一切自分の気持ちを表に出さない
その丘の上のバカは太陽が沈むのをじっと見ている
頭のなかの目で見ているのだ
世界が回っていくのを見ている
世界が回る回る回る回る、回り続ける
 
彼はみんなの言うことは一切聞かない
みんながバカだということをよく知っている
みんな彼を嫌う
丘の上のバカ
太陽が沈むのをじっと見ている
頭のなかの目でそれを見ているのだ
世界が回っていくのを見ている
 
彼の頭は雲の中
千の声を持つ彼
みんなに聞こえる大きな声
大きな音も立てている
でも、みんな決して彼のことを聞こうともしない