ウイルス感染爆発

ウイルス感染爆発

ウイルス感染爆発

満足度:☆☆☆★★ 「殺人ウイルスの怖さがよくわかる」
 ウイルスはどのように人間の隙をつき、感染を拡大したのか。そのあいだ、なぜ世界は動かなかったのか(本文5)。なぜ感染はとつぜん終息したのか(本文6)。 
 「ザイール」という国名は何に由来するか。コンゴ語の「河」に由来する(本文9)
 「エボラ」の名称は何に由来するか。ヤンブクの近くを流れる、ザイール川支流の名前に由来する(本文65)
 エボラウイルスとはどんなウイルスか(本文66)。
 エボラウイルスはどのように人体をむしばむか(本文71)。血流の停滞をもたらすことで臓器の機能不全をもたらし、人体をむしばむ。エボラウイルスは細胞内で増殖し、細胞の残骸を大量にうむ。そしてその残骸が血管の内部で血栓をつくる。血栓は毛細血管にたまり、血流がとどこおる。最終的に酸素の供給不足が、臓器の壊死や機能不全をもたらす(本文71)。
 なぜ出血熱とよばれるのか。人体が血液凝固物質を生成しなくなるため、感染者の血液が固まりにくくなるからだ。これは血栓ができないよう、人体の自己防衛機能が血液凝固物質の生成を抑制することによる(本文71)。