魔群の通過―山田風太郎傑作大全(18)

※元治元年の天狗党の騒動、その顛末をえがいた長編。救いがない。天狗党の生き残りによる独白という形式のわりに読みやすいのは、会話文をうまく混ぜているから。
※満足度:☆☆☆☆★
※(3/3追記)もとの題名は「山刃夜叉」。徳間文庫版はルビまで復刻してあるので、あちらの方がよい。