小林克也 Music Machine Go! Go!

I'VE NEVER BEEN TO ME / CHARLENE(小林克也訳)
 
小林「パラダイスへ行ったけど、自分のなかはわからないっていう歌ですよね」(タイトルの「I'VE NEVER BEEN TO ME」は「I'VE BEEN TO PARADISE」と対句になっているので、「奥さん、私は天国に行けたけど、本当の自分に辿りつけなかったの」ということ)
 
ねえねえ奥さん、奥さん、ちょっと聞いて
あなた自分の人生を呪ってないですか
自分は不満たらたらの母
抑圧された妻
もう誰も絶対やれないようなことをやってみたい
そう思ってない?
私もね、これから話すようなこと、若いころに聞いてたらなあ、って思うんです
 
私はねえ、ジョージアからカリフォルニア
行きたいところへ行きました
牧師さんと駆け落ちして、昼間っから愛しあって
自由気ままになるとね
友だちもいなくなるし
行くところもなくなってしまう
私は天国に行ったのよね
でも、本当の自分を見失ってね
 
奥さん、ねえ、ちゃんと聞いてください
どうしても聞いてほしいの
どうして私が一人ぼっちか
私のことがよくわかるから
百万もの嘘に生きた疲れきった私のお話
 
私はニースやギリシャの島にもいました
ヨットでシャンペーンをいただきながら
まるで映画「モンテカルロ」のジーン・ハーローのように
大胆なドレスを身にまとい
何人かの王さまに私のドレスを脱がさせました
普通の女が見てはいけないものを私は見てしまいました
 
私は天国に行ったのよ
でも、本当の自分を見失ってね
 
(独白)
そう、天国って何か知ってる
あれは嘘なのよ
そんなものはないの
天国って私たちが都合よく作り上げたものなの
人生の真実はね
あなたがいま抱いている赤ちゃん
今朝けんかしたけど今夜は愛しあうあなたの旦那さん
それが人生、それが愛です
 
(歌唱)
私も何人かの子どもができていたら、まともだったのかも
私は甘い方を選んでしまいました
甘さの後には苦さしか残りません
好奇心からやってきたこと
それは私が私を売っていたということ
私を売って残ったものは、自由にはほど遠いもの
 
そう、私は天国に行ったのよね
でも、本当の自分を見失ってね
 
そう、私は天国に行ったのよね
でも、本当の自分を見失ってね