ビアフラの落日

ビアフラの落日 (緑地社アフリカ叢書)

ビアフラの落日 (緑地社アフリカ叢書)

満足度:★★☆☆☆ 「作家は小説をとおして社会や政治の問題を語るべきか」

 「訳者あとがき」によると、筆者は小説を社会や政治の道具にすることは、文学の売春行為だと筆者は考えている。
 本書はビアフラ戦争(1967/7/6-1970/1/10)直前の1965年11月から、戦争が終結した1970年1月までの、筆者の行動記録だ。したがってビアフラ戦争の全体像をおぎなって、はじめて本書が値打ちをもってくる。ビアフラ戦争についての解説を冒頭に設けるべきだった。

2010/9/17-20読了