やっぱりおおかみ

やっぱりおおかみ (こどものとも傑作集)

やっぱりおおかみ (こどものとも傑作集)

満足度:☆☆★★★ 「やっぱりぼくはおおかみだ、でよいのか」
 こどものおおかみは仲間が欲しくて、あちこちを歩き回る。うさぎ、やぎ、ぶた、しか、うし。みんな仲間がいて楽しそうだ。さいごにおおかみはおおかみでしかないという考えにいたる。このおおかみは自分のきばを周囲にむけることに、いささかの躊躇(ためら)いもおぼえないだろう。なかまをつくるという発想がないのだ。ここにこの絵本の限界をかんじる。