ミステリーを科学したら
- 作者: 由良三郎
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 1994/06
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 1回
- この商品を含むブログ (2件) を見る
満足度:★★★★☆ 「論理の美が至上命題か」
面白い。
推理小説は論理の美が至上命題だと筆者は主張する。論理的であることにくわえ、それに美が必要だという。逆に美があれば、論理にウソがあってもよい。美とは作品のなかの論理に魅力があるかどうかだ。シャーロック・ホームズの推理は穴や飛躍がある。それにもかかわらず人気があるのは、彼の推理に魅力があるからなのだ。筆者はそれを論理の美とよぶ。