ミステリーを科学したら

ミステリーを科学したら (文春文庫)

ミステリーを科学したら (文春文庫)

満足度:★★★★☆ 「論理の美が至上命題か」
 面白い。
 推理小説は論理の美が至上命題だと筆者は主張する。論理的であることにくわえ、それに美が必要だという。逆に美があれば、論理にウソがあってもよい。美とは作品のなかの論理に魅力があるかどうかだ。シャーロック・ホームズの推理は穴や飛躍がある。それにもかかわらず人気があるのは、彼の推理に魅力があるからなのだ。筆者はそれを論理の美とよぶ。

2009年8月31日読了