どうして一週間は七日なのか
どうして一週間は七日なのか 大発見(1) (大発見) (集英社文庫)
- 作者: 鈴木主税,野中邦子,ダニエル・ブアスティン
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 1991/07/19
- メディア: 文庫
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満足度:☆☆☆★★ 「この手の本に図版がないのは致命的」
本書は人類によるさまざまな発見を、時間、陸地と海洋、自然、社会の順に紹介した本だ。第一巻は時間、陸地をあつかっている。今回は時間の部分だけ読んだ。
表題は「どうして一週間は七日なのか」だ。しかし筆者はきちんとこたえていない。筆者は時間を人工的に区切った最初だとして、筆者は週の発見を評価する。しかしどうして一週間は七日なのかという問いに対して、人類が時間を操りたいと望んだ結果だと応えている(40頁)。これでは答になっていない。
全体として初見の知識がおおく登場する。したがって本書はかなり負荷のかかる内容だ。それにもかかわらず図版が一つもないとはどういうわけだ。たとえば時計の脱進機の説明だ(90頁)。この装置は機械時計の発展において画期的は発明だ。脱進機の図版があれば、理解がさらに深まったろう。このように図版がないのでは、いいたいことも読者に伝わらないのではないだろうか。