新版 道路交通法入門

新版 道路交通法入門―おまわりさんにドヤされないために (カッパ・ビジネス)

新版 道路交通法入門―おまわりさんにドヤされないために (カッパ・ビジネス)

満足度:☆☆☆☆★ 「どんな人間にも他人に迷惑をかける自由はない」
 この言葉が印象に残った(109頁)。たとえば路上喫煙のばあいどうなるのだろう。たしかに路上でたばこを吸うのは、個人の自由だという者もいる。しかしどんな人間にも他人に迷惑をかける自由はない。ではそんなに吸いたいなら、どうすればよいのか。公道ではなく、だれも迷惑しない自宅か喫煙所で吸えばよい。暴走行為をしたい者がサーキットを必要とするのにくらべると、ハードルはずっと低い。
 道路の定義って面白い。道路がなにかというと、げんに不特定多数の人または車両が交通している場所だ。したがってかならずしも道路の形態を必要としない。校庭、公園、遊園地、空地、海岸。一般公衆が通ることができれば、ことごとく道路だ。逆にいうと皇居の中に道路はないことになる(27頁)。