LED ZEPPELIN / LISTEN TO THIS, EDDIE

満足度:☆☆☆☆★ 「ウェンディー盤はへなちょこエディーだった」
 音がちょっと遠い。歓声が会場から断続的にわき上がっている。不思議な感覚だ。
 ローバーのイントロが終わり、シックアゲインに入ってすぐ、ギターの音が出なくなる。肝心な部分だけにかっこわるい。三人のとまどっている様子が伝わってくる。何度も繰り返し聞く名盤で、このトラブルは痛恨だ。
 この日の魅力はボンゾがはつらつと演奏していることだ。元気いっぱいの演奏は、聴いていてうれしくなってくる。ノークォーターでの連弾、カシミールでのドラムも面白い。「永遠の詩」の出だしも聞き所だ。
 それにたいしてジミーの演奏は今ひとつだ。こまかいミスがおおい。彼の演奏を期待すると、肩すかしを食う。6月23日の演奏の方がよいように感じる。エディが聞いても、首をひねるのではないか。絶好調のドラムにあおられて、ギターはついていくのがやっと、といった感じなのだ。
 この日はギターソロの前に、ハートブレーカーを演奏している。情熱的ですばらしい。この特別な日を飾るにふさわしい演奏だ。
 
※LIVE AT THE FORUM INGLEWOOD, CALIFORNIA, JUNE 21, 1977 (WENDY 2003)
〈DISC 1〉
1. THE SONG REMAINS THE SAME
2. SICK AGAIN
3. NOBODY'S FAULT BUT MINE
4. OVER THE HILLS AND FAR AWAY
5. SINCE I'VE BEEN LOVING YOU
6. NO QUARTER

〈DISC 2〉
1. TEN YEARS GONE
2. THE BATTLE OF EVERMORE
3. GOING TO CALIFORNIA
4. BLACK COUNTRY WOMAN
5. BRON-Y-AUR STOMP
6. WHITE SUMMER
7. BLACK MOUNTAIN SIDE
8. KASHMIR

〈DISC 3〉
1. OVER THE TOP
2. HEARTBREAKER
3. GUITAR SOLO
4. ACHILLES LAST STAND
5. STAIRWAY TO HEAVEN
6. WHOLE LOTTA LOVE
7. ROCK AND ROLL

3990円