仙台で消えた女

仙台で消えた女 (講談社文庫)

仙台で消えた女 (講談社文庫)

満足度:★★★★☆ 「3つの謎が物語を深めている」
 
 作者は本書に三つの謎をもりこんでいる。それは溶子の行方、追跡者の秘密、殺人犯の正体だ。本書がすぐれているのは、物語が結末に進んでいくにつれ、謎の焦点が順にうつっていくことだ。内容がすばらしいだけに、カバー装画が本書の魅力を減じているのが残念だ。

105円(2010/7/2開始。2010/11/23再開。2011/2/18再々開。2011/2/22読了。)