まぼろし砂絵

まぼろし砂絵―なめくじ長屋捕物さわぎ

まぼろし砂絵―なめくじ長屋捕物さわぎ

満足度:★★★☆☆ 「進行中」
 
 江戸趣味が鼻につくが、推理小説としてよく出来ている。とくに第五席、第七席がよく読めた。ただし幻術(第一席)、妖怪変化(第三席)でオカルトを持ち出したのは興ざめ。第六席は保留だ。
 
〈目録〉
第一席 熊坂長範   「だれが山車の人形を盗んだか」
第二席 人ごろし豆蔵 「だれが曲芸師を蔵で殺したか」
第三席 ばけもの寺  「だれが住職を庫裏で殺したか」
第四席 両国八景   「だれが若番頭を両国橋で殺したか」
第五席 坊主めくり  「だれが生首を大行燈にのっけたか」
第六席 かっちんどん 「だれがなぜ矢場女の殺害を企んだか」
第七席 菊人形の首  「だれがなぜ菊人形を盗みだしたか」

105円(帯、2010/9/25読了)