Good Luck

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Good Luck

満足度:なし 「読書人には無用な本」
 運と幸運はちがう。後者は努力しないと手に入らない。それを筆者は寓話の形で説いている。
 だからなんだというのだ。登場人物は紋切り型で、物語としての魅力に欠けている。本書は教訓に力点を置きすぎている。そのため寓話が手段にすぎない。時間のない人は、各章の末尾にまとめとして教訓が書かれている。それを読めばよい。
 この本を読んで感銘をうける人はよほど純情に違いない。コンサルタントはなぜ、こんな薄っぺらい文章を臆面もなく書けるのだろうか。それも8時間かけて。すこぶる不思議に思った。紹介されなければ、まず読まない部類の本だった。