適当論

適当論 [ソフトバンク新書]

適当論 [ソフトバンク新書]

満足度:なし 「薄っぺらい本」
 薄っぺらい本だ。高田純次の適当論を謳っていながら、本人の露出は3分の1ぐらいだ。残りは精神科医和田秀樹に分析させたり、高田の著作から〈誰か〉が編集していたりしている。お茶をにごしているのだ。
 一方、和田は大活躍だ。自己顕示欲が強いというか。これでは著者を和田秀樹にしても十分通用する。よっぽど自分を発信したいのだろう。
 本書での高田の存在感はとぼしい。高田の魅力をどこまで伝えることができたか疑わしい。まず企画ありき、のお粗末な本だ。出版側がもっとも適当というのはなにかの皮肉なのだろうか。