バカのための読書術

バカのための読書術 (ちくま新書)

バカのための読書術 (ちくま新書)

とにかく、・・・・・・、何を使ってもいいから歴史の大筋は知ってもらいたい。民衆の生活は、などいう方向へ進むのは、そのあとでいい。・・・・・・、「子供」という概念は近代になってできたもので、などと言うのは、・・・・・・、基礎建築ができていない上に高層ビルを建てようとするようなものなのだ。「子供」概念は、などと言うインテリがいたら、ほお、じゃあシェイクスピアが『リチャード三世』[補注:初演は1591年]で描いた二人の王子は何なんですか、エウリピデスが[補注:『メデイア』で]描いた、母に殺される二人の子供は何なんですか、と言えばいいのである。(138ページ)

105円(二版)